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用語解説:金型における「入れ子」とは

更新日:2023年7月13日

金型における「入れ子(いれこ)」とは、金型の構造や配置の一部を指す用語です。

単純な製品形状であれば直接金型に形状を型彫りして作られることもありますが

多くは切削加工を容易にしたり材料費を節約するために、入れ子方式をとっています。

入れ子は、金型内において他の部分に対して配置され、一緒に作動したり、特定の機能を果たすためにも使用されます。

具体的には、以下のような状況で入れ子が使用されます:

  1. コアとキャビティの組み合わせ: 一般的な金型の構造では、コア(製品の内部形状を形成する部分)とキャビティ(製品の外部形状を形成する部分)があります。入れ子を使用すると、コアとキャビティの間に追加の部分を挿入し、より複雑な内部形状や特殊な機能を持つ製品を作成することができます。

  2. スライドやリフターの機構: スライドやリフターは、金型内で動作する特殊な機構です。これらは製品の一部を形成するために使用され、金型の開閉や抜き取り時に動きます。スライドやリフターは通常、金型の中に入れ子として配置され、必要に応じて動作します。

  3. インサートや挿入部品: 金型内にプラスチック成形品と一緒に配置するためのインサート(挿入)や挿入部品を扱う場合、それらを適切な位置に保持するために入れ子が使用されることがあります。これにより、インサートが正確に配置され、成形品と一体化されます。

入れ子は金型の設計と製造において重要な役割を果たし、複雑な形状や内部機能を持つ製品を作成する際に不可欠です。金型の構造や配置によって、成形品の品質や形状の正確さに影響を与えるため、入れ子の設計は慎重に行われます。


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