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第12回プラスチックジャパン (高機能プラスチック展) 展示品レポート②

前回の続きとなります。

【センチュリーイノベーション株式会社様&安田工業株式会社様】

 Mold Lock(小型射出成形機)  Labonos(3Dトランスレーター)


Mold Lockは卓上で高精度な射出成形が可能な樹脂成形機になります。

特長は樹脂の完全溶融と低圧成形が可能な点です。

一般的な射出成形機はスクリューを使用して樹脂の混錬と溶融を行いますがこちらは

シリンダー外部の溶融装置を利用して樹脂を溶融させているとのこと。

また、ガスは成形機情報から排気されるので樹脂にとって良いコンディションで成形することが可能とのこと。下は頂いたダンベル試験片の成形サンプルの画像ですが

PPで厚みが4mm以上あり、一般的な射出成形ではヒケたり反ったりすることが多いですが

ご覧の様に高い平面度を持っており樹脂に対してストレスが少ないように思えます。

樹脂にストレスを与えない高精度な成形が可能とのことで、射出成形における物性低下の要因を最大限に排除した樹脂本来の物性値を測定できそうですね。


Labonosは積層でなく切削加工で樹脂型を出力する装置となります。

積層タイプでは積層跡が残ったり、層間剥離といった強度低下の要因にもなっていました。

切削タイプでは一体物から切削を行うので強度低下の心配がなく、しかもプログラムが書けなくても3Dモデルを準備すればそのまま出力が可能とのことで思い立ったら直ぐにサンプルを出力でき、実験や研究の強いパートナーとなりそうですね。


展示サンプルでは他にも海洋ごみの再生樹脂から作ったコースター

PEEKといったスーパーエンプラで成形した樹脂ネジ

厚みが10mm以上ある厚肉成形など

様々なサンプルが展示されており、一般的な成形成形とはまた異なったアプローチで非常に

興味深かったです。



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