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CAEで予測するリブ形状のソリ変形

樹脂射出成形に携わる方ならご存じかと思いますが、平板の成形品を「平らに」成形するのは実は結構難しいのです。

材料の収縮、ゲート設定、金型温度、成形条件、これらを理論値に近づけるのが困難なためです。平板ですら難しいのにリブ形状が加わると更に難しくなります。

例えば、CAEでは金型温度や射出条件などは理論値通りの設定で計算は出来ますがそれでも完全に平らに平板を成形することは出来ません。

上記の平板では若干上向きに変形が発生していることになります。

ではこの平板の片側にリブを追加するとどのように変化するかというと

先ほどとは逆に若干下向きに変形する傾向がみられます。

この現象はリブ凸変形とも呼ばれていますが、これをうまく利用できれば

リブ形状を付加させることで変形の傾向を変えることが出来るということになります。


ソリが発生する要因の1つとしてリブが片方の面に集中してバランスが悪い場合があります。この時、もう片方の面にリブを追加(カウンターリブ)したりリブの本数や肉厚を薄くすることで変形抑制効果があります。

~関連記事~

➡CAE:逆ソリ解析の概念・・・こちらから

➡そりのメカニズムの考え方・・・こちらから

➡CAE結果の評価における注意点・・・こちらから

➡CAE大変形を考慮したメッシュ設定・・・こちらから

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