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ガス焼け発生のメカニズム

更新日:8月6日

射出成形に用いられる金型は樹脂が完全充填することで成形品を得ることが出来ます。

樹脂が充填する前は金型内は空気100%の状態になっています。

ですが、ゲートから樹脂が徐々に流れてくると金型内の空気の割合がどんどん減っていきます。割合が減るというより、圧縮されていくという表現が正しいでしょうか。

このまま圧縮されていくと断熱圧縮により発火し、樹脂に焼けた跡がついてしまいます。

これはガス焼けと呼ばれる成形不良となります。

金型には通常ガスベントと呼ばれるガス(空気)の抜け道が設計されており、樹脂から発生したガスや金型内の空気が逃げるようになっています。

なので空気やガスが発火することはないはずですが、もし、設置されたガスベントに樹脂やヤニが詰まっていたら…

ガスや空気の逃げ道がなくなってしまい、ガス焼けとなってしまいます。


つまりガス焼け不良を無くすためには

①定期的な金型メンテナンス(クリーニング)

②ガス抜き入れ子の設置

が必要となります。

金型メンテナンスは場合によっては成形機から金型を外して分解しないとクリーニングできない場合もあり、なかなか頻繁に出来ないのが現実かと思います。

また、メンテナンス中は当然金型は使えないのでメンテナンス時間だけ生産がストップすることになります。

メンテナンス頻度は金型の大きさ、レイアウト、製品形状、使用樹脂によって大きく変わるので成形現場の人のカンに頼る面が多くあるのが現状です。

ガス焼け発生リスト


▶ガス抜き入れ子SG-WINDのご紹介➡こちら

▶3Dプリンターガス抜き入れ子のご紹介➡こちら

▶ポーラス構造➡こちら

▶ガスベントの設計➡こちら

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