シャフトを樹脂の軟化温度以上に加熱しておいて、治具で押し込む方法を推奨する。
三光合成で内製するシャフトインサート機では、以下の操作条件を目安として設計している
①圧入荷重とシャフト温度
②圧入代(シャフト径と下穴径のギャップ)
直径で0.2~0.4mmφ(0.3mm程度がねらい目)
ただし、含油メタルの場合は予備加熱が困難なので圧入代は一桁下げ、0.02mm程度とする
③ローレット
綾目(ダイヤナール)が一般的
シャフト金具等は樹脂を溶かす程の温度にしてインサートすると、同軸度や垂直度の規格を満足することが難しく、冷間圧入を行った時期もあった。しかし、冷間では精度を出すのが難しく、圧入代を大きくしていくと時間の経過と共に残留応力によるクラックを発生し、大きな問題となった。
よって、必ずシャフトを樹脂の軟化温度以上に加熱して圧入しなければならない。
※M3ネジ等を受けるためのメタルインサート(メネジ側)は、界面の樹脂を融点以上の温度に溶かして圧入しなければならない。
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