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射出成形金型におけるスライド金型の仕組みとメリット

射出成形に必要な金型ですが製品形状が複雑になるにつれ、様々な機構が盛り込まれています。金型=その会社のノウハウの塊と言っても過言ではありません。

今回はノウハウの1つであるスライド金型についてご紹介します。

一般的に金型はキャビ・コアに製品形状が彫り込まれており、そこへ樹脂を流し込みます。

キャビコアは1方向でしか開閉できないので製品形状はそれを考慮した形状でなくてはなりません。

スライド機構が無い金型構造の画像

しかし、どうしても追加で形状を盛り込みたいときは金型にスライド機構を盛り込んで

抜けない形状(アンダーカット)を回避することが出来ます。

スライド機構がある金型構造の画像

スライド機構は主にスライドする入れ子に対してアンギュラピンを設定し角度によってスライド量を調整します。製品形状に自由度が高くなる一方で金型が大きくなり、稼動する場所も増えるのでメンテの頻度も増えます。製品設計する際にはその点を考慮する必要があります。

弊社では過去にキャビスライド×1,コアスライド×4の金型にて量産実績があります。

量産部品で使われているスライド金型の例

なお、この製品では深リブを有する形状だったので、3Dプリンターにて造形したガス抜き構造三次元配管を有する入れ子を組み込んであります。


弊社ではスライド金型のメリット・デメリットを理解した上で複雑形状の量産もご提案できます。


~関連記事~

▶金属3Dプリンター:ガス抜き構造について

▶金属3Dプリンター:三次元配管について


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