樹脂製品を量産するうえで事前の樹脂流動・ソリ解析は必要不可欠になりつつあります。
しかし、解析で得られる結果は必ずしも此方の思うような結果が出るとは限りません。
充填バランスを優先すると変形量が大きくなったり、ソリ変形量を優先すると成形機の能力を超えてしまったり…
成形において何を優先すべきか?事前によく検討することが流動解析結果を活用できるか否かのカギとなります。
活用例として、以下の車載用のニッケル水素電池のケースをご紹介します
解析時には金型コストや充填バランスを考慮していくつかのゲート配置を検討します
MODEL1,2では充填バランスは良いものの、B点のソリ変形量が目標値を満たしませんでした。通常の解析検討ではここで終了しますが、何としても目標の変形量を達成したい。
そこで、B点の変形量を抑制するためのゲート配置を再検討しました。
MODEL-3のゲート配置ではB点の変形量が目標の数値以内に収まっていることが分かりました。しかし、充填バランスはやや悪い結果でした。
この件に関しては、成形機の能力を考慮して量産時でも問題が無いと判断し、MODEL3のゲート配置にて金型起工となりました。
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