プラスチックには多くの種類があり、PP(ポリプロピレン)にフォーカスを当てても
ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーと3種類に分けることが出来ます
ホモポリマーは剛性、耐熱性に優れていると言われていますが、そういった樹脂の強度は
どのように決まるのでしょうか?
プラスチック成形品の引張試験を例にとると
プラスチックは常温では分子同士の鎖が絡み合った状態で構成されています。
この状態で引張荷重を与えた場合
絡み合っている分子は徐々に外れていきます。そして絡み合いが完全に無くなったときに破断(破壊)が発生します。
つまり、壊れにくい材料(強度が高い材料)というのはこの絡み合いが強固であると言えます
リサイクル材料は物性が低いと言われていますが、分子の絡み合いがほどけた状態のまま成形してしているがために低下してしまっていると考えられます。
リサイクル材料でも分子の絡み合いを増やすプロセスを追加することでバージン材料と同等まで物性を回復させられる可能性もあります。
三光合成は樹脂成形のリサイクルについて平成29年度よりNEDOプロジェクトへ加入しており、成形条件と材料物性の関係性について研究を進めております。
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