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プレッシャーマーク(白モヤ)不良

更新日:2022年12月21日

プレッシャーマーク(白モヤ)とは主に黒色系の樹脂製品の表面に白いモヤのような模様が 残ってしまう不良のことを言います。

厳密にいえば、どの色の樹脂でも発生はしますが黒色系では目立ってしまうため外観不良になりやすいのが現実です。

このプレッシャーマーク、どのような製品で発生しているかというと

凹面や谷折りの形状になっているシボ面にて多く発生していることが分かりました。

白モヤが発生しているシボ面を観察すると

シボの面が傷ついている様子が確認できました。シボの傷が光を反射し、白く見えていたのです。このような不良対策では


①傷がつきにくいマスターバッチを成形材料に追加する

②白モヤが発生する面の反対側(コア面)に深シボを追加して収縮による動きを規制する

③シボ形状のグロス値を上げて目立たせなくする


の3つが考えられます

この中で今回最も効果があったのが③のシボ形状のグロス値を上げることです。

今回はブラスト機を使って金型シボ面に対して表面処理を行いました。

グロス値を上げることで全体的に光の反射が多くなるので白モヤの発生を目立たせなくすることが出来ます。今回はPPといった収縮率が大きい樹脂だったのでこの対策が1番効果的でした。また、ブラストの砂の大きさや出力によってはシボ形状が潰れてしまう可能性もあるので事前検証が必要となります。


▶表面処理技術 イエプコ処理➡こちら

▶イエプコ処理活用による波及効果➡こちら



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