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SANKO GOSEI

大型バッテリーカバーの量産技術

更新日:2022年12月21日

弊社では2012年より車載用バッテリーの部品の量産を行ってきました。

電気自動車用からHV車まで大きさ、形状、素材は多岐に渡ります。

今回は過去に取り組んだ製品の中でも特に大物のバッテリーカバーについて

ご紹介します


・製品形状

       製品寸法:1,508mm×743mm×175mm

        投影面積:10,555cm2

             肉厚  :基本肉厚3mm ( 最大5.6mm )

             重量  :5,412g


・成形機条件

 通常成形での必要型締トン数 10,555cm2 × 350kg/m2 = 3700ton

 →2000tonを超える成形機・・・設備費用の増加によるコストアップ

  (2000ton以下での成形機で量産実施できないか流動解析で検証)


・製品要件

 Z方向の変形量が10mm以下であること


①成形機2000ton以下での量産チャレンジ

ホットランナーバルブゲートの事前解析でのシーケンシャル設定を利用し

射出タイミングを調整

 射出タイミングをずらすことで必要型締力を2000ton以下へ下げることが出来ました


②Z方向変形量10mm以下へのチャレンジ


 製品形状を一部修正し、目標である変形量10mm以下を達成しました。

ホットランナー解析によるシーケンシャル成形法は、大型成形品において必須と言えます。


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