弊社では2012年より車載用バッテリーの部品の量産を行ってきました。
電気自動車用からHV車まで大きさ、形状、素材は多岐に渡ります。
今回は過去に取り組んだ製品の中でも特に大物のバッテリーカバーについて
ご紹介します
・製品形状
製品寸法:1,508mm×743mm×175mm
投影面積:10,555cm2
肉厚 :基本肉厚3mm ( 最大5.6mm )
重量 :5,412g
・成形機条件
通常成形での必要型締トン数 10,555cm2 × 350kg/m2 = 3700ton
→2000tonを超える成形機・・・設備費用の増加によるコストアップ
(2000ton以下での成形機で量産実施できないか流動解析で検証)
・製品要件
Z方向の変形量が10mm以下であること
①成形機2000ton以下での量産チャレンジ
ホットランナーバルブゲートの事前解析でのシーケンシャル設定を利用し
射出タイミングを調整
射出タイミングをずらすことで必要型締力を2000ton以下へ下げることが出来ました
②Z方向変形量10mm以下へのチャレンジ
製品形状を一部修正し、目標である変形量10mm以下を達成しました。
ホットランナー解析によるシーケンシャル成形法は、大型成形品において必須と言えます。
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