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成形不良:バリについて

更新日:2月26日

バリとは成形不良の一種で金型の合わせ目(パーティングライン)の隙間から溶融樹脂が流れ込んでそのまま固化した形状不良のことを指します。

身近なモノの例で例えるとタイ焼きの周りに付着する薄皮のようなものになります。

たい焼きに付着するミミ=バリ

タイ焼きですと薄皮は多いほど何となく得した気分になれますが

樹脂成形品となると外観不良になりますし、除去するにしても工程が増えてしまい、コストアップとなってしまいます。特に、ガラス繊維が混ざった樹脂では怪我をする恐れもあるため、バリがあって良いことは一つもありません。

バリが発生する要因として主に3つの要因が考えられます。


1.金型の合せ部分の不良により隙間があり、そこに樹脂が流れ込んでバリが発生する(A)


2.金型の剛性不足により、射出時に金型が変形して隙間ができ、そこへ樹脂が流れ込む


3.成形機の型締め力が不足し金型が開き、バリが発生する(B)

バリ発生例

これ以外にも過度な射出圧力をかけた場合や、金型のレイアウトでランナーと成形品が近くなっている場合などでも発生することがあります。

対策例として


①射出圧力を下げる

②射出速度を下げる

③金型温度を低くする

④樹脂温度を低くする


また、ガスベントの有無にもバリの発生具合が変わります。

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