top of page

離型抵抗による突出し不良①

更新日:2023年3月8日

射出成形では金型内に充填された樹脂成形品を取り出す際には金型内の突出し機構より製品を突出します。突出し機構は一般的に突出し板に固定された突出しピン(エジェクターピン)を型開き方向と水平に押し出す機構を言います。製品形状によってはピンではなく入れ子で突出す場合もあり、その時は突出し入れ子、突出しブロックと呼んでいます。

突出しピンは製品形状、使用材料によって本数や配置、太さが変わります。

というのは、製品形状によって突出しの負荷が異なるためです。

一般的に、リブが浅い製品は突出し力が小さくて済みますが、リブが深い製品の場合

突出し力が大きくなる傾向にあります。

また、我々が成形でよく使用するPP樹脂よりもPPE(エラストマー)の方が突出し力が大きくなる傾向にあります。

突出し力が大きい=離型抵抗が大きいということは、成形機や金型に負荷がかかるだけでなく、樹脂成形品にも突出しによる跡が残ったりして良いことはありません。

つまり量産性を考慮した場合、離型抵抗をなるべく小さくする必要があります。


~関連記事~


➡金型表面粗さと離型抵抗の関係・・・こちら

➡イエプコ処理について・・・こちら

量産金型への適用例・・・こちら

➡ホットランナーバルブゲートについて・・・こちら






閲覧数:874回0件のコメント

Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating

プラスチックに関するお悩みは
解決しましたか?

トップページから目的の
コンテンツを探すことができます

23989485.png

★月間アクセスランキング★

bottom of page