前回樹脂化するにあたって軽量化できるメリットをご紹介しました。
今回は加飾性、見た目にかかわるメリットをご紹介します。
樹脂成形品は金型と呼ばれる枠の中に樹脂を流し込んで冷やして固めて取り出します。
その流し込むプロセスの中で高い圧力を加えると、金型に掘られた模様を成形品にも転写させることが出来ます。我々が使用する自動車の内装部品はこのプロセスが用いられており、シボ加工(エンボス加工)と呼んでいます。
また、転写させる模様が非常に微小な構造を有している場合、光の反射によってさまざまな色に見えることもあります。(構造色)こちらは透明樹脂に、成形後の蒸着プロセスで特殊な構造を作りモルフォチョウの色を発現させています。
一方で金型を鏡面ミガキ加工して、転写させることで樹脂成形品を鏡面のようにさせることも可能です。まるでピアノに使われている黒色に近いことからピアノブラックと呼んでいます。
これらは金属製品では付加させることが難しく、まさに樹脂だけの特権と言えるでしょう。
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