樹脂(プラスチック)の体積は温度が高いほど膨張し、低いほど収縮します。
その比率を成形収縮率といいます。例えば、ABSの収縮率が4/1000~9/1000だった場合
1000mmの全長のものが4~9mm縮むということです。従って、金型を作成する際には成形品の寸法よりも大きく作る必要があります。
つまり、ABSで1000mmの成形品を作ろうと思ったら、金型サイズは1004mm~1009mmに設計する必要があります。
とはいえ、実際の成形では繊維配向の有無や成形条件により予想以上に収縮したり、逆にしなかったりします。
なので、実際に金型を作成する前には使用する樹脂の収縮率を設定するためにテストピースなどの成形品で測定する必要があります。
弊社では専用の収縮測定用平板を使って成形から測定までを一貫して行うことにより
より成形現場にコミットした収縮測定データを取得することが可能です。
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