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用語解説:撥水と親水の違いとそれぞれのメリット


撥水(はっすい)と親水(しんすい)はいずれも、物質が水とどのように相互作用するかを表す性質を意味します。


【撥水】

撥水性の物質は、水をはじきます。水滴がその表面に留まらず、滑り落ちるか

球状になって滴る性質を持ちます。典型的な撥水性の素材には、ポリエステルやフッ素樹脂などがあります。撥水性の素材はしばしば防水加工された衣類や傘、雨具などに使用されます。

撥水コーティングがされた生地

             撥水コーティングがされた生地

メリットとして

防水性の向上: 撥水性がある素材や加工は、物質の表面に水をはじくため、水や湿気が侵入するのを防ぎます。これにより、衣類や屋外用品などの防水性が向上し、雨や湿気から身を守ることができます。

  1. 耐久性の向上: 撥水性のある素材は、水や汚れが表面に付着しにくくなります。そのため、衣類や家具などが汚れにくく、汚れが付着しても簡単に拭き取ることができます。

  2. 清潔さの維持: 汚れや水が表面に付着しにくいため、撥水性のある素材や加工は、清潔さを維持しやすくします。特に、キッチンやバスルームの表面など、清潔さが重要な場所で利点があります。

  3. 耐候性の向上: 撥水性のある素材や加工は、風雨や日光などの外部要因から保護します。これにより、建築材料や屋外家具などの耐候性が向上し、長期間の使用に耐えることができます。

  4. 快適性の向上: 撥水性のある素材は、衣類や寝具などに使用される場合、汗や体液を素早く排出し、肌の快適さを向上させることができます。

総じて、撥水性は様々な製品や素材の性能向上に貢献し、快適性や耐久性、清潔さなど、多くのメリットを提供します。


【親水】

親水性の物質は水を引き寄せる性質を持ち、水を吸収あるいは吸着します。

典型的な親水性の素材には、綿や木材、一部の金属などがあります。親水性の素材は、水を含むため、タオルやスポンジ、土壌などの水を保持する材料として使用されます。

スポンジは水を吸収する親水性の例

            スポンジは水を吸収する親水性の例


メリットとして

  1. 清掃と除菌:親水性の表面は水を引き寄せるため、汚れや細菌が付着しにくくなります。これにより、清掃作業が簡素化され、衛生的な環境が維持されます。特に、食品加工施設や医療機関などの衛生管理が重要な場面で有用です。

  2. 液体の分配:親水性の表面は液体を均等に分配する傾向があります。この特性は、顔料や接着剤の均一な塗布、微生物培養などの分野で利用されます。

  3. 水の浄化:親水性の材料は水中の汚染物質を吸着し、浄化するのに役立ちます。この性質は、浄水フィルターや環境浄化システムなどで利用されています。

  4. 抗汚染性:親水性の表面は汚れや油を排除しやすいため、建築材料や自動車の塗装など、清潔さが求められる場面で有用です。

  5. 自己修復性:一部の親水性コーティングは、表面が傷ついたり損傷した場合に自己修復する性質を持っています。これにより、耐久性が向上し、製品寿命が延びます。

閲覧数:604回1件のコメント

1 Comment

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Guest
Jul 22
Rated 5 out of 5 stars.

分かりやすい絵ですね👽

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